タイの名物、アイスもち米をトッピングしたパンです。アイスクリーム・カノムパン(ไอติมขนมปัง)、カノムパンでパンを表します。甘いものが大好きなタイ人に親しまれてきた移動販売のアイスクリームです。カフェやアイスクリーム店が増えた今でもタイのソイ(横道)では移動販売のアイスクリーム屋さんを見かけます。
アイスクリーム・カノムパンの移動販売は「チリンチリン」と鳴らしながら自転車でやってきます。屋台は短い時間で移動してしまうので、見つけたらすぐに注文しましょう。
注文は簡単。まずアイスの入れ物を選びます。パンのほかにもカップやコーンが選べますが、せっかくですからパンを選びたいですね。

パンを選んだら次はトッピングです。
トッピングは店によって2,3種類を指定できます。コーン、煮豆、ナッツ、カオニャオ(もち米)などなど、目の前にあるトッピングを指差すだけ。
今回は、煮豆とカオニャオを選んでみました。
いちばん下にカオニャオを置き、アイスを盛ります。

その上に煮豆を乗せて、さらにアイスを載せていきます。

最後に練乳をかけて、プラスチックのスプーンを挿して出来上がり(店によってはチョコレートソースも選べます)。

パン+カオニャオ+煮豆+アイス+練乳の組み合わせです。糖分てんこ盛りですね。暑い気候ですからカロリー消費も多いはず。ためらわずに食べてみましょう。
アイスは基本ココナツ味。アイスクリームというよりシャリシャリ感のあるココナツアイスという感じです。口に入れると、ふわふわパンの中にもちもちのカオニャオの食感が独特です。あとから冷たいシャリシャリココナツアイスが広がります。甘さがたっぷりで煮豆の味がわからなくなってしまいました。
価格は屋台によって違いますが、だいたい10バーツから20バーツです。写真のパンは20バーツ。アイスがたっぷり入っていました。

日本にはない組み合わせですが、ふわふわのパンに冷たいアイスの組み合わせは、食べてみるとなんとも懐かしい味です。アンパンやカレーパンなど独自のパンを作りだしてきた日本とも共通する感覚なのかもしれません。
出来上がったパンはビニール袋に入れてくれますが、やわらかいアイスなのですぐに溶けてしまいます。ホテルまで時間がかかるようならその場で食べてしまいましょう。
暑いバンコクで甘さたっぷりのアイスクリーム・カノムパンを味わってみてはいかがでしょうか。チリンチリンが合図です。